●吸放湿効果
最近の住宅は気密性能が優れ、湿度を調整する内装材が少なく乾燥しすぎたり、湿気が多くなってしまったりと、不安定な状態になることが多くあります。
畳は吸放湿効果に優れ、カビ防止に役立ちます。
●断熱性・保温性
い草にはスポンジのような小さな穴が空いています。小さな穴が夏には水分を吸い取り、冬には湿気を放出する働きをするため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
夏涼しく過ごせるということで冷房効率が高まり、省エネにも役立つ素材です。
●空気浄化機能
イ草は有害な窒素酸化物を浄化する作用があります。新畳の香りには部屋の中で森林浴をしているのと同じ鎮静効果があります。
また、畳の色は安心感を与える色とされリラックス効果も期待できます。
●クッション性・吸音性
イ草はスポンジのような構造で空気の層を生むため、弾力効果と吸音効果があります。フローリングに比べ転倒時の安全性が高く、子どもの足音などを軽減するので、マンション・アパートのような集合住宅にも適しているほか、お年寄りや乳幼児の転倒を大けがより軽減できますので安心です。
●汎用性が高い
くつろぐ場所に、布団を敷けば寝室に、座卓を置けば食卓に、と汎用性が高いアイテムです。和風暮らしのよさが見直されている今、改めて畳の生活が見直されています。
たたみは天然のエアコン!!
夏は涼しく、冬はあたたか。
特性1)断面写真より、い草はスポンジのような構造をしているのがわかるでしょうか?
この小さな穴が夏には水分を吸い取り、冬には湿気を放出する働きをしています。
体感温度は湿度により変わるため、湿度の多い日本の風土を過ごしやすくする床材なのです。
特性2)い草のスポンジ構造は吸音効果や、弾力効果もあります。
い草のスポンジ構造は他にも効果を示すといわれています。
この無数の小さな穴が空気の層を生むため吸音効果が期待できます。
スポンジ構造のため弾力効果があります。フローリングの部屋に比べたら転倒しても怪我が少ないのが特徴です。
お年寄りや乳幼児の転倒を大けがより軽減できる床材と言えるでしょう。
特性3)い草は空気を浄化します。
窒素酸化物やホルムアルデヒド(シックハウスの原因になります)などの様々な有害物質を吸着する性質があります。それから、足の気になるにおいの原因であるアンモニア臭も吸着するといわれています。
特性4)い草には抗菌作用があるといわれています。
特性3で書きました足のにおいにはアンモニア臭のほかに足に付着した微生物の増殖により発生する腐敗臭も原因のひとつです。抗菌効果によりこの菌の増殖を抑える優れた効果があります。
水虫の原因である白癬菌を抑制する効果もあるという実験結果もあります。
特性5)い草の香りは部屋の中で森林浴をしているのと同じ鎮静効果があります。
畳の黄緑、茶黄色は安心感を与える色とされリラックス効果も期待できます。
畳は吸放湿性に優れています。
人間が一晩でかいた汗を約3/1は畳が吸収してくれます。
資料協力:農学博士 森田 洋 著
イグサのすべて より